ケトン革命

コレステロールの真相

そんなに脂肪ばかり食べて、コレステロールが上がっちまうぞ。
と思われようが、コレステロールが上がった方が健康になるのである。

2014年4月に厚生労働省は、食事でのコレステロール摂取制限を撤廃している。
高脂肪を食べて、それがそのまま体内でコレステロールになるのではなく、体内に入った脂肪は肝臓が分解して、20%だけのコレステロールを生産する。
残りの80%は脂肪を食べようが食べまいが、肝臓が常にコレステロールを生産している。
また、低脂肪ダイエットであれば、肝臓は食物から生産できない分のコレステロールを、自ら生産し補って止まないのだ。(参考文献『ケトン体が人類を救う∼糖質制限でなぜ健康になるのか∼』宗田哲男著、光文社、2015年)

いわゆるこのホメオスタシスは、すでに1992年に、スウェーデンのウフェ・ダヴンスコフ医師によって発見されていた。
更に驚くことに、体は毎日3000ミリグラムのコレステロールを生産しているのだ。
卵の数に換算すれば14個分である。(参考資料『Cholesterol(part 1): The Real Purpose』by Dr. Berg,17.05.2017

我々の体は、我々が思っている以上に賢く無駄が無い。
体に必要の無いものは生産したりせず、一定量を保つことなどしないのだ。
それを毎日卵14個分のコレステロールを生産するとは、それだけ体が必要としている明白な証拠なのである。
そして、もし脂肪をまったく摂取しなければどうなるか。
結局人は死ぬことになる。
それが為に必須脂肪酸、必須アミノ酸との言葉があり、必須とは体内で生産できない栄養素を、食物として摂取する必要があるとの意味なのだ。

『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)でデイビッド・パールマター医師は、

「人間の脳は70%以上が脂肪で構成されているというだけでなく、脂肪は免疫系を調整するのに極めて重要な役割を果たしている。
加えて特定のビタミン、とくに、ビタミンA、D、E、Kを体に適切に吸収するためには脂肪が必要となる。」

また、これまで騒がれてきた、コレステロールの善玉・悪玉説を否定して、

「脳の重さは体全体のわずか2%にすぎないが、総コレステロールの25%は脳にあり、脳の機能と発達を支えている。脳の重さの5分の1はコレステロールなのだ!」
「脳内でのLDLの基本的役割は、生命をはぐくむコレステロールをとらえ、そのコレステロールが非常に重要な役割を果たすニューロン(神経細胞)へと送ることだ。(中略)コレステロール値が低ければ、脳の働きは悪くなる。」

LDL値の低い人たちは、パーキンソン病にかかるリスクが約350%も上がる研究結果もある。
近年になって、悪玉LDLと善玉HDLの常識が、音をたてて崩れ出している。
そして、今までLDLが動脈硬化などの循環器疾患の原因と冤罪をかけられてきたのが、絶えまない医学研究の成果で、真犯人が明らかになった。

「LDLは敵ではない。問題が起こるのは高炭水化物の食事によって、LDLが酸化され、アテローム性動脈硬化症のリスクが増すときだ。」