糖代謝と脂肪代謝

ブドウ糖代謝はディーゼル自動車、ケトン体代謝はハイブリッドか電気自動車。

10年走行してから、車体を引っぱがして中身を見れば、どれほどの違いが目に飛び込んでくるか想像に難くないであろう。

そこで、糖質制限ダイエットはブドウ糖代謝かケトン体代謝かという点に疑問が残る。

 

吾人のような糖尿病患者が、過剰な蛋白質摂取を続ければ、腎臓の網が完全に覆い尽くされ蛋白尿が出て、糖も出て、しまいには腎臓が完全にイカレて、人工透析の憂き目に遭うところであったろう。

父親を尿毒症で亡くしているだけに、その怖さは肌身に沁みてわかっている。

 

しかしながら、日本の糖質制限宣揚者の江部康二医師、夏井睦医師、MEC食の渡辺信幸医師などの書籍や画像を拝見するに、1日1-2食なところに秘訣が隠されている。

彼らはケトン体である。

食べない時間が長ければ長いほど、糖新生のブドウ糖は燃え尽くされ、ケトン体へとエネルギー変換がなされるからだ。

 

アメリカのケトン崇拝者たちは、週に何回か16-20時間の軽い断食を勧める。

また、朝食は抜いている人がほとんどだ。

英語で朝食をBreakfastと言うが、この語源は「Fast(絶食・断食)をBreak(壊す・止める)する」となる。

夜通し何も食べないで、誰もが平均12時間前後は絶食状態であり、健康な体は軽いケトン状態なのだ。

しかもケトン体質になればなるほど、朝起きても腹はそれほど減ってなく、食べない時間を長引かせることも苦にならず、その分、体は体脂肪を燃焼する。

 

問題はブドウ糖代謝からケトン体代謝に移行する時、ケトンフル―=ケトン風邪なるものの症状が生じるものだ。

吾人がケトン食に切り替えた頃、よく鼻水が出たり、気持ち悪くなったり、頭痛がし、立ちくらみがひどい時もあった。

これは糖から脂肪へと代謝変換がなされる時に、体が何かしらの反応を起こす自然な作用で、この峠を越した後は、驚くほどの変化を五体に感じるようになる。

 

これらのことから、もしも日に3食の肉食べ放題を続ければ、常に糖かケトンの狭間をさまよい、ケトン風邪を頻繁に起こすようになり、「やれ糖質制限は体に悪い」などと馬鹿丸出しになるのは、車の運転の仕方がわからない人が、運転席に座って「この車は壊れている」と文句を付けるようなものであろう。

 

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