ルネサンス到来?(1月30日)

「Sale of alcohol on Good Friday」 The Irish Timesより

今回はにんまりとする朗報である。

 

千年以上も前の話であるが、アイルランドはキリスト教での「聖者の国」と呼ばれ、吾人の近所のグレンダロッホなど巡礼地として、ヨーロッパからの巡礼者が訪れるほどであった。

ノルマン・イギリス人がこの島に来て統治を始めた頃は、同じカトリックということで、なんとか仲良くしていたようだが、宗教革命後、イギリスがプロテスタントに変わってからは、侵略者の冷血な態度が露わになり、血生臭い過酷な歴史を刻むこととなった。

自由を奪われ、いじめつくされても、アイルランド人はカトリックの信仰を捨てなかった。

頑固なまでにカトリックの教義や習慣を固持してきたが、年を追うごとに信仰に対する態度が緩くなってきた。

これは世界一組閣化されつくした宗教から、自由を取り戻そうとの無意識的な動きであると吾人には見えるのだ。

 

これまで、復活祭=イースターの聖金曜日は、教祖様の殉教日ということで、アルコールの販売は禁止されていた。

それが今年から、解禁になるのだ。

大臣いわく「人口構成の変動と多様性のある人口増加が、伝統的な宗教習慣の縮小へと導いた」と。

これは建て前である。

未だ80%近くの国民がカトリック教徒であるのに、残りの20%の異教徒に遠慮する筋合いなど無いではないか。

「多様性のある人口増加」など、ほんの20%だ。

また別な理由では、観光客が増え経済が潤うようなことも挙げられているが、復活祭にわざわざヨーロッパの端っこまで酒を買いに来るバカはいない。

 

本音は、アイルランド人も日本人と同じで、呑べえが多いのだ。

4連休の初日には酔っぱらいたいものなのだ。

教祖様の命日に、酒を喰らっても罰など当たるわけはないであろう。

 

約100年前にイギリスから独立し、アイルランド人としての自由を取り戻した。

次は、がんじがらめの宗教の鎖から解放し、人間としての自由を取り戻してもらいたい。

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