追悼(1月17日)

「Man found dead in Dalkey may have been impaled on fence」1月12日、Irish Times より

 

「Cranberries singer Dolores O’Riordan dies suddenly aged 46」1月16日、BBC Newsより

 

今年に入ってから、暗く哀しいニュースばかり続いているアイルランド。

1月3日の日本人、佐々木洋介さんの刺殺事件は大きなショックで、吾人を日本人と知っている方たちから、幾度となく話題に上った。

それだけで充分なのに、12日の金曜日朝8時半頃、吾人の職場の所在地ドーキーで、31歳のマイケル・バーク氏の遺体が路上で発見された。

遺体を発見したのは、通学時のうちの生徒さんとその父親で、この父兄はCPR=心肺蘇生法を施したようだが、この時すでに遅い状態であった。

腹部から出血が見られたようだが、検死の結果3箇所も刺し傷が確認されたようだ。

実は1時間前に、吾人は車でこの道を通過していたのだが、日の出前の暗い道であり、現場通過に1秒もかからないので、発見はできなかった。

バーク氏は、ドーキーの町にあるスーパーの肉屋で働いていたようだが、新しい職場が見つかり、木曜の晩にパブで祝いの杯を上げて、遠回りをしても1分もかからない帰路なのに、パブの駐車場を通り抜けて、自宅の目の前で事故に遭った。

バーク氏の死因は、夜遅くすでに閉ざされていた鉄の門を飛び越えようとしたところ、失敗して門の上に腹部から落下したとのこと。

リンク先に見られる、新聞の写真をめくって頂ければ、その門の構造と事故の過程がより理解できることと思うが、門の上に杭が設けられているのは、装飾性と共に不法侵入防止のためであるのだ。

 

この惨事の週明け月曜日に、バンド「クランベリーズ」のヴォーカリスト、ドローレス・オリオーダン女史が、故郷から離れたロンドンで突然死したとの訃報がアイルランドに流れた。

彼女の魔術的な歌声、心にやさしいメロディーが好きな人もおられるであろう。

アメリカではU2と並ぶほど、有名で人気のあるバンドであると各紙で紹介している。

ここ数年、ドローレス女史は暴行事件を起こして恐れられていたが、実情はバイポーラ=双極性障害を病んでいて、欝も併発されていたようだ。

吾人の職場に、女史と同郷リムリック出身の先生がいたので、今回の訃報を話したところ、バンドのメンバー(兄弟たち)と面識があるようで、ドローレス女史は結婚してから、しばらくカナダに住み3人の子供に恵まれたが、数年前に離婚して一人リムリックに戻って来たとのこと。

有名になった頃からアル中になったこともあって、なんとも複雑な人生であったようだ。

世界的なアーティストには、見かけによらず繊細で、傷つきやすい人もいるものだ。

その壊れやすさが、多くの人の心に響く、芸術作品を生む源なのかもしれない。

しかしながら、女史は1971年生まれの46歳と若すぎる死であり、吾人と同い年である。

 

2017年は嵐で終わり、2018年は嵐で幕を上げ、現在、今年に入って早3つ目の嵐がアイルランドに接近中である。

生かされていることに感謝し、自身の命を無駄に使うことのないよう、なにか気が引き締まるようなニュースが続いている。

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