牛肉天国(2019年1月16日)

『The Irish Independent』 より

15日の月曜日にアイルランドの首相が失言をし、翌日には早速その訂正をするかのような発言をした。

その問題発言とは、

「私は健康上または気候変動双方の理由から、より少なく肉を食べるようにしています(筆者訳)」

これを受けて、牛肉に携わる業者・つまりは農夫や農協、輸入業者や肉屋等々から轟轟たる非難を浴びた。

そうして本日の発言では、「私は誰にも食事のアドバイスや何かをするよう推奨したわけではなかった。」

「私は気候変動について何をしているのかと具体的に尋ねられ、私(個人的に)は赤身の肉を減らそうとしていると言っただけで、肉を断ったわけではない。」

「昨夜はとてもおいしいヘレフォードステーキをいただきました。」(筆者訳)

 

癪に障るのが、いつも通勤時に聞いているラジオNewsTalkで、ヴィーガンにこの発言に対する意見を聞いたことと、ラジオ番組のキャスターの一人が車や工場、飛行機などの廃棄ガスよりも牛のおならを減らした方が気候変動を食い止められるなどと、ヴィーガンにも引けを取らない偏り暴言をしてくれたことだ。

このキャスターはシェーンかキーランかどちらかはわからないが、いつも偏った私見を公言し、その偏狭な視点が1日の始まりを不機嫌なものとしてくれるので、今日の朝をもってこのせこいラジオ番組を金輪際聴かないことにした。

 

さて、この国の首相が律儀に行っていることは正しいことなのだろうか?

個人的にはすべて嘘で、総理はその嘘を盲信していると思っている。

〈牛を減らせば気候変動をとめられるのか?〉

まず仮にアイルランドで牛が理想的に減り、牧草地が野菜栽培などの農作地に代わったとしよう。

地球の半分のCO2提供してくれているアメリカと中国は、弛むことなく生産を続けてくれ、ヨーロッパでは更に自動車が生産され、リサイクルなども日本並みに細分化される。

アイルランドは律儀にもCO2削減に成功したが、周囲の大国は気候変動を叫びながらもCO2削減の糸口さえ見せず、やれ地球温暖化だ異常気象だと相変わらずアイルランドのような小国・田舎国に喝破して、東洋の経済大国に対して気象兵器を裏で駆使している。

また牧草地から農耕地となった土地は、年を追うごとに化学肥料の後押しもあって栄養素が無くなり、数年後には雑草さえ生えない干からびた荒野と化してしまう。

 

〈赤肉は健康に良くない?〉

これについては拙者のアメブロでの12月のブログ「肉食ダイエット」を参照して頂ければ幸いである。

 

アイルランドは畜産大国であり、牛肉は世界中に輸出しているほどの逸品だ。

牛肉の80%以上はグラスフェッドで、それに引き続いてバターもグラスフェッドで、アメリカなどでは有名で人気のある商品だ。

良質な牛肉が比較的安く手に入ることから、吾人が最近肉食になったのは、地の利をよく理解して成るべくように成った、運命的な働きが少なからずあると思うのだ。

吾人にとってホクホク嬉しい限りであると同時に、この国の農夫たちも踏んだり蹴ったりの道のりであったようで、最近になってやっと活路が開けてきたようだ。

新たに中国やトルコ、中東のどこかに輸出をするとの朗報も耳にしたし、日本など狂牛病以来やっと英国から牛肉を輸入することを検討しているようであるし、来る将来は英国牛だけが独占するのではなく、アイリッシュビーフもそのうち注目されるものと信じている。

 

このように、今まで苦労してきた農夫たちが、やっと一花咲かせるような流れであり、アイルランド経済も畜産業が重きを置いている中で、首相たるものが現実を知らないヴィーガンのような意見を漏らすなど、「バカ言ってんじゃねえ」と怒鳴りたくなるものであろう。

食が与える精神的・心理的影響や、食事と病気の関係が日を追うごとに明らかにされ、今まで常識とされていた栄養学のほとんどが嘘っぱちであったことが、草の根レベルで啓蒙されだしている昨今である。

穀物や砂糖産業、製薬産業のプロパガンダなど、黙って信じ従う草の根の住人ではない世になったことを、雲の上の連中は知悉しておくべきであろう。