裸の王様現象

「コレステロール悪玉キャンペーンが1989年にスウェーデンで導入されたとき、私は非常に驚いた。コレステロールと心臓血管疾患についての科学文献をおおまかに追いかけていたとき、私は「高コレステロールまたは飽和脂肪が、人の健康に有害である」という考えを支持するものを何も思い出すことができなかった。私は好奇心が湧き、さらに系統的に読み始めた。偏見にとらわれないでこのことを行えば、だれでも王様は裸であることをすぐに発見する。」(『「作られたコレステロール悪玉説」何が心臓疾患を本当に引き起こすのか』ウフェ・ダウンスコウ著、羽渕脩躬訳、西海出版、2015年 より引用)

 

1950年代にアメリカから浮上したコレステロール悪玉説は、勢いに乗って世界を席巻したが、この現象は文字通り「裸の王様」であった。

世界中で学者たちが研究を重ねたが、ついぞ飽和脂肪酸とコレステロールの関係を見つけることはできなかったし、コレステロールが心臓発作の原因となることも精密に発見されたことはなかった。

が、それらの結果は見事に無視され、隠蔽され、催眠術にでもかかったように、ほとんどの科学者はキーズの呪文を繰り返した。

それに加えて、食品会社や製薬会社の懐が膨らみはじめ、悪玉説を推し進める医師や学者の懐へと流れはじめるという、悪循環が起こり始めた。

調査結果を振りかざして、悪玉説に歯向かおうものなら、医師や学者はその地位を失う羽目になるほどの、ねじ曲がった権威主義の医学会となってしまった。

 

先に引用し、紹介もしたウフェ・ダウンスコウ博士は、飽和脂肪を食べればコレステロールが上がるのかを、自身を実験台にして試してみた。

実験の仕方は至極簡単で、飽和脂肪の塊とも言える卵を1日8個食べ続け、毎日コレステロール値を測ったものだ。

その結果は、日を追うごとに微妙ながらもコレステロール値が下がっていったのだ。(『作られたコレステロール悪玉説』参照)

 

飽和脂肪酸と一口で言っても、化学的にはいくつかの脂肪酸が存在しているようで、ちょうど日本と一口で言った中に、47の都道府県が存在しているようなものであろう。

最近のドクター・バーグの動画では、飽和脂肪酸の代表的な4つの脂肪酸を挙げ、いかに健康に良いかを簡潔に述べていたので、ここに紹介する。「Some REAL Reasons Why Saturated Fats Are Healthy」 by Dr. Eric Berg.

  1. カプリル酸-ココナッツオイル、ナッツ、乳製品、母乳に含まれ、抗生・免疫力を促進。
  2. ラウリン酸-ココナッツオイル、母乳に含まれる。
  3. パルミチン酸-この脂肪酸は悪玉とのレッテルを貼られているが、実に細胞膜の50%を構成する要素でナッツ、種、魚、肉に含まれる。
  4. 酪酸-バター、食物繊維から結腸細菌が酪酸を生成する。結腸細胞の栄養素で、リーキーガット症候群、消化機能を助ける。

飽和脂肪酸は、

  1. 骨の形成に必須であり、カルシウム代謝を促す。
  2. コルチゾール、エストロゲン、テストステロンなどのステロイド・ホルモンを生成する必須要素。
  3. 免疫力促進の必須要素。

また全ての神経を覆っている膜も飽和脂肪酸。

 

しかし、この飽和脂肪酸と糖質を一緒に摂取すれば、逆効果を得ることになる。

糖質こそが不健康の根源であり、毒でもあるのだ。

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